プラセンタについて紹介しています
現在のようにプラセンタが広く普及した背景には、組織療法の発明があります。
組織療法とは、患部の皮膚の中に別の組織を埋め込むという治療法です。
旧ソ連の眼科医であったフィラトフ博士は、角膜移植の際、一度冷蔵した角膜のほうが成功率が高く、全身への影響もよいということを発見しました。
その後も研究を続けた博士は、動植物の組織は冷却されるという厳しい刺激によって、生体組織が生き残るための活性化物質を作り出すということを導き出し、その物質のことを「生物原刺激素」と名づけました。
この「生物原刺激素」を利用して行う治療方法を「組織療法」と呼んでいます。
1930年代、フィラトフ博士が、この組織療法に初めてプラセンタを使用しました。
この時の博士の報告では、プラセンタは全身の機能の活性化だけでなく、病気の部分の治癒を促進する作用に優れるとしています。
哺乳動物の胎盤を原料とするプラセンタですが、最近は植物性のものや海洋性のものも登場しています。
海洋性のプラセンタは、主に鮭の卵巣膜から抽出された成分のことをいい、「マリンプラセンタ」と呼ばれることもあります。
卵巣膜とは、卵の一つ一つを包み込んでいる薄い膜です。
鮭は一生に一度しか産卵をしないため、卵巣膜の持つ役割は、胎盤に近いと考えられています。
人間においての排卵・妊娠・出産には脳下垂体からのホルモン分泌が深く関与していますが、鮭も同じように脳下垂体からの指令が卵巣膜に伝わることで卵が成熟をし始め、鮭は産卵のため川をのぼり始めます。
一生に一度の産卵にむけて、鮭は自分の体内の養分のすべてを卵に注ぎ込むといわれていることから、その卵を包み込んでいる卵巣膜にも栄養が満ちているとされています。
9種類の必須アミノ酸をはじめとする18種類のアミノ酸のほか、コラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、エラスチン、核酸、ビタミンB群やミネラルなど、約30種類の栄養成分が自然のバランスのまま含まれているそうです。
老若を問わず、女性の多くは更年期障害という言葉を意識されているのではないでしょうか。
今現在において更年期障害に苦しんでおられる方、苦しい時期を終えてようやく落ち着いてきたという方、そして、いつ自分にも襲い掛かるのかを心配されている方、また、身近な方が苦しんでおられるという方など、女性にとって更年期障害とは、どの年代においても、心配事の一つだと思います。
この「更年期」を、月経がなくなる閉経後と考えておられる方が少なくないようですが、本来は、閉経をはさんだ前後5年、あわせて10年ぐらいの期間のことを指します。
日本人女性の閉経年齢の平均は50〜51歳といわれていますが、30歳代で閉経を迎える方や、50歳代後半で迎える方など、個人差がありさまざまです。
そのため、閉経して初めて更年期に入った事に気付く場合もあります。
更年期は、月経周期の乱れる期間と同じであるとも言え、この月経周期の乱れは卵巣機能の低下が原因でおこります。
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